購入量、賞味期限、保管場所、炊飯後の保存
お米マイスターがすすめる
お米の購入量、賞味期間、保管場所、炊飯後の保存方法について
お米の購入量
お米は精米後の鮮度が重要で、季節によっておいしく食べられる期間が異なります。できるだけ早めに食べきることをおすすめします。家族の人数や一日に炊くご飯の量を考慮し、適切な購入量を検討してください。
- 秋口〜翌年3月頃:お米の鮮度が高く、気温も低いため1〜2ヶ月が目安。
- 4〜5月:収穫から半年経過し、気温が上昇するため1ヶ月が目安。
- 夏季(高温多湿):保存環境が悪化するため10日〜2週間が目安。
また、精米済みのお米を購入する場合は、精米日(原材料表示)を必ず確認しましょう。
お米賞味期限
「賞味期限」や「消費期限」は加工食品に表示されますが、お米は農産物であるため表示義務はありません。しかし、精米後は酸化が進み、風味が落ちていきます。
- 賞味期間=おいしく食べる期間と考え、購入量には十分注意しましょう。
保管場所
お米の保管には風通しがよく、涼しく、湿度の低い暗い場所が適しています。しかし、現代の住宅は一年中室温が高いため、適した保管場所が少ないのが現状です。特に梅雨時から秋口にかけては保存に注意が必要です。
適切な保存方法
- 10日〜2週間で食べきる量を購入するのが理想。
- それ以上の量を保存する場合、
- 後から食べる1/3〜1/2の米はジップロックに小分けし、冷蔵庫の野菜室へ。
- 残りの1/2〜2/3の米は米びつなどに入れ、先に消費する。
お米の保存容器
- 計量式米びつ(ライサー)
- 計量が簡単だが、掃除がしにくいため非推奨。
- キッチン備え付けのものは取り外しが難しく、清掃が困難。
- 箱型米びつ(プラスチック製・桐箱など)
- 計量カップが必要だが、掃除がしやすくおすすめ。
- 100均やホームセンターなどで安価に購入可能。
よくあるご相談:「お米の虫」
「買ったお米から虫が出てきた!」という相談が特に夏から秋にかけて増えます。
多くのケースで使用しているのは計量式米びつ。掃除しにくいため、
- 内部に米ヌカがたまり、お米が付着して虫が発生。
- 気温が22℃以上になると虫の卵が孵化。
- 翌年も虫が発生する可能性あり。
対策
- 計量式米びつを使う場合、最低年1回は分解して洗剤で洗浄しましょう。
炊飯後の保存方法
炊飯器で保温し続けると、
- 5時間以上でご飯の味が落ち、艶がなくなり、黄ばみ・臭みが発生。
- でんぷん質が変化し、食感が悪化。
おすすめの保存方法
- すぐ食べる場合
- 炊きたての状態でタッパーやラップに取り分け、食べるときに電子レンジで温め直す。
- 長間保存する場合
- 冷蔵保存(1〜2日以内に食べる)
- 冷凍保存(3日以上保存する場合)
- 冷凍保存のポイント
- ラップに包むときは薄く伸ばすと解凍時間が短縮し、均一に温まる。
- 熱々のうちにラップすることで水分が保たれ、解凍後もパサつきにくい。
長期保存はNG!
- 水分が抜け、冷凍焼けが発生。
- 1週間〜10日以内に食べきるのが理想。
- 冷凍した日を記録しておくと便利。
お米を正しく保存し、おいしく召し上がりましょう!